綴虚堂の日々

ヲタの日常

考察本『水晶ノ粉ヲ以テ』のご案内

twitterではちょくちょく情報小出しにしてきましたが、考察本『水晶ノ粉ヲ以テ』について、ちょっと特殊な出し方をするのでそのご案内。
この『水晶ノ粉ヲ以テ』は、刀工堀川国広についての「認識変化」に焦点を当てた本です。
今現在の主要な論についての整理もしますが、あくまでそれは一つの断面とし、主に戦前の、今はもう議論に上がらないような論の変化に焦点を当てています。

で、今回その考察本ですが、そこから更にとうらぶキャラ考察に向かった『水晶ノ粉ヲ以テ-国広研究の変遷から本丸の彼らを考える-』と、刀剣乱舞に関する記述を削除した『水晶ノ粉ヲ以テ-刀工堀川国広にまつわる認識変化を追う-』の2バージョンを作成します。
この二冊は、キャラ考察の有無と扉、あとがき、装丁以外の部分は同一です。


こちらがキャラ考察あり版の表紙です。キャラ考察の対象は堀川派+長義です。
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キャラ考察有のバージョンは、閃華でのサークル参加とboothで頒布します。
不足した場合は適宜増刷します。
waterseed.booth.pm

目次はこんな感じです。

序章 ある審神者の研修課題
第一章 最近の説を確認する
(一)用語整理
(二)刀工国広の概略
(三)近年の諸説
(四)代銘代作と同名別工と贋作
(五)日向国伊東氏
(六)長尾顕長(足利・館林長尾氏)
第二章 説の変化を追う
(一)旧説概要
(二)旧説・再検討を要する説の変遷
(三)作品評・認識の変化
(四)山姥切の逸話と伝来
(五)風説類
第三章 その他の「認識変化」
(一)模作に対する考え方
(二)新選組所持刀についての仮調査
(三)逸話の変化・変質
資料編
 資料の調べ方
 アクセスしやすいおすすめ資料
 郷土文献類と江戸時代の刀剣書
 国広ゆかりの地と遺物・顕彰
 国広にまつわる文芸作品
 参考文献


元々のコンセプトとしては、認識の変化を基にキャラ考察したら萌えポイントがあるからそれを布教しよう、という本ではあるのですが、書いている最中に極めて真面目な方面にお渡しするお約束が複数できまして。
そして今の時点ではリップサービスだろうと思っているんですが…ひょっとすると一般の方の目に触れる可能性も高くなるのかも、という気配があります。(こちらも複数方面)
通常、キャラ考察だけなら二次創作とは別物として扱われますが、今回のキャラ考察は、「どこかの審神者の提出課題」という形で明確に二次創作的な手法をとっています。
刀剣乱舞の場合二次ガイドラインがあるので、そこまでおびえる必要はないのですが、万が一火種になってはいけないということで、主に真面目方面へのお渡し用としてキャラ考察無版を作成いたしました。
waterseed.hatenablog.com



ちなみに、私のとうらぶクラスタとしての立ち位置は、キャラの最推しは山姥切国広、実際の刀の最推しは徳美の本作長義以下略で、ながらく実装待ち側におりました。
(個人ブログ解説前、天下人の城展のときには応援団の一員として寄稿もしています。こちらの記事ラストにある歴史パートなど)
なので考察本を書いてる最中に長義が実装されたときにはびっくりでしたよ…。書き始めた当初は堀川派だけの考察本だったのです。
なお、キャラ考察では、極力ニュートラルに可能性をさぐり、断定しない方向で書いていますが、センシティブな方の地雷はこちらから想像もつかないところにあったりしますので、そこまでは対応できません。
キャラ考察ありだと地雷を踏みそうで怖いという方は、キャラ考察無のバージョンをご検討いただければ幸いです。