綴虚堂の日々

ヲタの日常

舞台刀剣乱舞『維伝 朧の志士たち』

チケットとれたので見てきました。
会場は、AiiA 2.5 Theater Kobeです。
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事前に、見え方がちょっとという話は聞いていましたが…確かにあの規模の劇場にしては見えづらい気がしますね。
当日券チャレンジに成功して複数回、しかも全然違う場所で見れたので、満足していますが、これが事前にもっていったチケット一枚だけだったら、残念に思っていた気がします。

今回入手したチケットはすべて1階で、3列31番(当日券。サイドシート)、18列21番(当日券)、11列14番(DVD応募)です。
サイドシートは、舞台上手側の六分の一程度は奥が見えない程度でした。具体的に言うと、セットのうち右側の階段は見えません。迫力は楽しめるのでこれはこれで面白かったですが。
18番の席が一番見やすかったかなと思います。舞台上の皆が座ったときに、左側にいる二名ほどがちょっと見づらい程度で済んだし、背景の映像や、罠場面の演出なんかも、そのくらいの位置を意識してるのかなという感じがして。
11列の席は、舞台を横に四等分したときに右から二つ目の区画については、舞台に立った人の顔だけがかろうじて見える状態でした。なのでそのエリアでしゃがまれると何も見えなくなります。
音響がかなり大きいので、次に来ることがあったらライブ用耳栓を用意したいですね。サイドシートはスピーカー真横なので致し方なしですが、18列の席も近くにスピーカーがあったのか、ちょっと音が大きかったです。音量は11列の席が一番よい具合でした。

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今回の大体の観劇位置

今回、これまでの主要キャラクターがあまりおらず、サブ的な役割だったキャラクター+新規キャラクターばかりなので、新章突入かとおもいきや、物語としてはしっかりつながっていました。
なので、過去作を見るか悩んでいる方には、ぜひとも見るようにおすすめしたいです。
(刀ステは各作、ちいさな物語としては作品ごとに解決しつつも、大きな謎をばらまいて、後続作でそれをひろうというような形をとっています)

冒頭は、土佐を中心とした幕末の歴史をさらっと押さえておく場面から。
竜馬はともかく武市半平太吉田東洋は、詳しい人しか知らないラインだと思うので、これはありがたいです。

今回は、ゲーム内イベントをもとにしたストーリーだったので、メインの展開については終わりに行くにつれて「ああ、そうなるよね、そうなっちゃうよね」となっていったんですが、途中の展開が「そう来るか」というのが次々来たのが見事だと思います。
そして予想がつく部分も、予想できるからこそしんどくなるシナリオで…。
でもしんどいだけではなく、鶴丸と竜馬がちょこちょこと場を混ぜっ返すコメディ要素もあり、けれどバカ騒ぎに寄らないならない程度であり、バランスも良かったと思います。
(日替わり要素、大抵は一台詞で、一番長い「ゴミの扱い」の場面も、ちゃんと収拾がつくようになっているのがとてもよいと思います。そこが収拾つかないタイプは見ていてイラっとするので…)

今回セットの利用方法がすごいですね。いくつかの建物パーツを場面ごとに移動させて、別の背景として使っているんですが、それが最後、意味のある演出につながっている。
核心場面の早変わりも見事でした。
こういうの、舞台ならでは感があって好きです。

役者さんの殺陣含めた演技も見事でした。新たなキャストを少し心配していたのですが、その必要は全くなく。
今回、キャラクターの設定として、南海先生は戦闘経験が浅いということになっていますが、あくまで上手いのに「場に出ているキャラクターと比較して弱い」とわかる構成になっていました。

今回は陸奥守吉行が主人公として据えられた物語でした。
場面ごと全力の笑顔がすごく印象的です。
うれしい、から、うれしいけどつらい、がシームレスなんですよ…

堀川君は、事前に公開されていた写真の印象だと格好いい系だったんですけど、とてもかわいいタイプの堀川君でした。
可愛いというより、幼い…?
ミュの最初の堀川君もかわいい系だったけど、あっちは自分が可愛いのわかってる猫さんタイプで、こっちは無邪気な子犬タイプというか…。
活撃の堀川君から憂いをなくした感じ…?
(なお今のミュ堀川君は、かわいいというより美人さんだと認識しております。みんなちがってみんないい。)

南海先生は浮世離れした雰囲気が素敵。
そして罠台詞をああ使うのかと…w
いや、とても面白い場面だったと思います。オチまでちゃんとついて…w


日替わり部分、ごみの話は教えて南海先生×2(鍔と柄頭)、客席(お堀)にごみを捨てようとする鶴さん、でした。
客席(お堀)のは、ネタとしての場面的な違和感なくて見事でした。


へろへろ堀川君の場面「眠い(疲れた?)のか、目薬さしてやろうか」
あとから聞いても何がおもしろいのかわからなくなりそうですが、このタイミングで言われたら笑っちゃうじゃないか…!
(鶴さんの目薬、目を覚ますにはピッタリそうですもんね…)
もう一つ覚えてるのは、守ってやるからな、みたいな科白でした。あともう一つは忘れた…

始まる前に映像が流れてたんですが、肥前君の殺陣シルエットにぐっときました。
本編中にやってたかどうかわかんないんですけど、一回納刀したあと、逆手で抜刀して切り付けてるんですよ。
そして本編内、刃を下にして持ってたとこがちょこちょこあって…そのまま抜刀できる状態にしてるのね、この子って感じで…
あれだけ鞘で戦えるなら二刀の型だろうし、左手抜刀もやれるよね、一応脇差のはずだし。
刀をどう持っても武装解除にならないあたり殺意高くてとてもよいと思いました。


そして不穏な気配の考察については、他の方に任せつつ次作を待ちます…。
私はそういうの不向きなんだ…